まず要点
会社のホームページを持つメリット
- 信用度・安心感アップ車の整備も、購入も、鈑金修理も、店舗に行く前にスマホで調べる時代です。公式サイトは一種の身分証明書のようなもので、検索して見つからないと「この店舗は存在するのかな?」と不安になります。
- 新規顧客獲得不安になった方は店舗に訪れません。訪問して「営業していますか?」と確認するよりも、公式サイトがある別の店舗に行くほうが早いからです。検索して出てきた店舗と出てこない店舗なら、選ばれるのは「出てきた店舗」です。
- インターネットからお問合せを受付できる公式ホームページにお問合せフォームを設置すると、電話以外でも受付できます。メールで届くので営業時間外でも受付可能。メールアドレスを伝えなくても受付できるため、新規のお客様を獲得するチャンスになります。
- 売上アップ新規顧客が増えた結果、売上がアップします。
会社のホームページを持つデメリット
- お問合せフォームに不要な営業メールが届くお問合せフォームはインターネット上に常に開かれているため、必要のない営業メールが届く場合があります。通知先のメールアドレスは、普段使うアドレスとは別に用意することをおすすめします。
- 作成が大変。難しい自分で作ろうと思うと、知識やセンスが必要です。また、作成しただけでは、Googleなどの検索結果にすぐ出てくるわけではありません。そのため、業者やホームページ作成サービスに任せる方が多いです。
- 費用が掛かる「ホームページ作成 相場」で検索すると、数十万、数百万の金額が出てきます。ただし、ほぼ決められたデザインで画像と文字のみを変更するホームページ作成であれば、費用を大きく抑えられます。たとえば車業界向けのホームページ作成サービス「CAR-X-WEB」は、初期費用0円・月額500円(税込550円)です(2026年10月時点の公式サイトの記載)。
そもそも会社のホームページは本当に必要なのか
「うちは常連さんで回っているから、ホームページは必要ない」——自動車整備工場や中古車販売店では、いまでもよく聞く言葉です。しかし実際には、車検・点検・鈑金修理・中古車の購入は「検索してから決める」買い物に変わりました。整備の腕や価格が同じでも、検索結果に出てこない工場は比較の土俵にすら上がれません。
ここで押さえておきたいのは、ホームページの役割が「広告」ではなく「確認先」になっているという点です。チラシを見た人、紹介を受けた人、看板を見た人、名刺をもらった人——いずれも、その場で会社名を検索します。そのとき何も出てこなければ「本当にやっている会社なのか」という不安が残り、電話をかける手前で止まってしまいます。ホームページは新規客を呼び込む前に、すでに興味を持った人を取りこぼさないための装置なのです。
整備工場・中古車販売店がホームページを持つ具体的なメリット
1. 「実在する会社」であることを証明できる
会社名・住所・電話番号・営業時間・代表者名・事業内容が書かれたページが1枚あるだけで、信用度は大きく変わります。法人のお客様やリース会社、保険会社との取引では、取引前にホームページを確認されることも珍しくありません。
2. 料金と対応範囲を先に伝えられる
ユーザーが最も知りたいのは「いくらかかるか」「自分の車に対応できるか」「代車はあるか」です。車検の総額目安、鈑金の納期、対応メーカー、支払い方法(クレジットカード・電子決済の可否)を書いておくだけで、問い合わせの質が上がり、電話での説明時間が減ります。
3. 営業時間外でも問い合わせを受けられる
問い合わせフォームがあれば、夜間や日曜でも相談を受け付けられます。「電話するほどではないが相談したい」という層は確実に存在し、その受け皿になります。
4. 求人・採用に効く
整備士不足が続くなか、求人に応募する側も必ず会社を検索します。工場の写真・設備・スタッフの雰囲気・働き方が分かるページがあるかどうかで、応募数は変わります。求人媒体に出す前に、まず自社サイトを整えるほうが費用対効果は高くなります。
5. Googleマップ・地図検索と連動する
Googleビジネスプロフィール(Googleオーナー登録)にホームページのURLを登録すると、「地域名+車検」「近くの 板金塗装」といった地図検索から自社サイトへ流れる導線ができます。詳しくは【解説】Googleビジネスプロフィールは必要です!をご覧ください。
ホームページのデメリットと、その現実的な対処法
| デメリット | 対処法 |
|---|---|
| 問い合わせフォームに営業メールが届く | 受付専用のメールアドレスを分けて作る。普段使うアドレスに転送すれば見落としも防げる |
| 作るのが難しい・時間がない | 原稿だけ用意して制作は外注する。公開情報から土台を作ってくれるサービスを選ぶ |
| 費用がかかる | 最初から多機能を狙わず、会社概要・サービス・料金・地図・問い合わせの5点に絞る |
| 更新が止まって放置される | 更新が必要な情報(キャンペーン等)を最初から載せすぎない。営業時間と料金だけは必ず最新に保つ |
放置されたホームページは、無いよりも印象を悪くすることがあります。「2年前のお知らせが最新」という状態は、閉業を疑わせます。更新の手間を前提に、無理のない構成で作ることが長続きのコツです。
最低限これだけは載せたい、車屋のホームページ5点セット
- 会社概要…会社名・住所・電話番号・営業時間・定休日・代表者名・認証工場や指定工場の別
- サービス内容…車検、法定点検、一般整備、鈑金塗装、中古車販売、買取、保険、コーティングなど、対応できる作業
- 料金の目安…総額の目安や「軽自動車の車検◯円〜」といった価格帯。金額を書けない場合でも「見積り無料」と明記する
- アクセス(地図)…Googleマップの埋め込みと、最寄りの目印。代車の有無も書いておく
- 問い合わせ先…電話番号(スマホでタップ発信できる形)と問い合わせフォーム
この5点が揃えば、名刺代わりのホームページとしては十分に機能します。まず1ページ作って公開し、必要になったら足していくという進め方が、現場を回しながら続けるうえでは現実的です。
ホームページを作るときに決めておくこと
制作を依頼する前に、次の3点を決めておくと話が早く進みます。
- 目的…新規の車検客を増やしたいのか、求人なのか、取引先への信用のためか。目的が違えば載せる内容も変わります
- ドメイン…インターネット上の住所です。会社名や屋号にあわせて決めます。ドメインが決まれば、同じドメインで会社の専用メールアドレスも作れます
- 更新担当…誰が、どのくらいの頻度で更新するか。自社で更新しないなら、更新も依頼できる相手を選びます
SNS・Googleマップとホームページの役割分担
いまは、Googleマップ、LINE公式アカウント、Instagramで店を知る人が増えています。ただ、SNSの投稿は流れていくため、料金表・営業時間・アクセス・会社概要のような「変わらない情報」を置く場所には向きません。SNSは知ってもらう入口、ホームページは確かめてもらう場所と役割を分け、どのプロフィール欄からも同じホームページへ戻る形にしておくと、情報の更新が1か所で済みます。
- Googleビジネスプロフィール…地図検索に出る店舗情報。ウェブサイト欄にホームページのURLを載せる
- LINE公式アカウント…車検・点検の時期のお知らせ、予約や見積り相談の受け口
- Instagram…作業事例や納車の様子を写真と短い動画で見せる。プロフィールのリンクにホームページを設定する
よくある質問
Q. 常連客だけで足りているのですが、それでも必要ですか?
A. 既存のお客様にも効果があります。営業時間の確認、車検の予約、料金の確認先として使われるためです。また、代替わりや転居で客数は必ず減っていきます。新規の受け皿は早めに用意しておくほうが安全です。
Q. SNSがあればホームページは不要では?
A. SNSは更新の告知に向いていますが、会社概要・料金・アクセスといった「変わらない情報」を置く場所としては不向きです。検索で見つけてもらう入口としても、ホームページのほうが有利です。両方を使い分けるのが理想です。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 作り方によって大きく変わります。無料ツールでの自作から数十万円のオリジナル制作まで幅があります。詳しくはIT始めるパックのページ(費用の考え方)で整理しています。
Q. 公開すればすぐ検索で上位に出ますか?
A. 出ません。まず検索エンジンに登録される必要があり、その後も掲載内容や地域の競合状況によって順位は変わります。まずは会社名で検索したときに必ず出てくる状態を作ることが先決です。
自動車整備工場・中古車販売店・鈑金塗装工場のホームページと会社のメールアドレスをまとめて作成
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