「会社のメールアドレスを作りたいが、何から手を付ければいいのか分からない」——自動車整備工場や中古車販売店からよくいただくご相談です。この記事では、独自ドメインのメールアドレスの作り方を、必要なものと4つの作り方、費用の考え方、つまずきやすいポイントまで順を追って解説します。
独自ドメインのメールアドレスとは
独自ドメインのメールアドレスとは、info@example.co.jp のように「@」より後ろが自社で取得したドメインになっているメールアドレスのことです。フリーメール(@gmail.com、@yahoo.co.jp など)や、プロバイダーから割り当てられるアドレス(@◯◯.ne.jp など)と違い、会社の名前がそのままアドレスに入ります。
メリットは主に3つです。
- 信用される…受け取った相手が一目で会社のアドレスだと分かる
- 会社の資産になる…担当者が辞めてもアドレスは会社に残る。プロバイダーを変えてもアドレスは変わらない
- 届きやすい…送信ドメイン認証を正しく設定すれば、迷惑メール扱いを避けやすい
作る前に用意する3つのもの
| 用意するもの | 内容 |
|---|---|
| ①ドメイン | インターネット上の住所。ドメイン登録サービスで年単位の契約をして取得します |
| ②メールサーバー | メールを送受信・保管する場所。レンタルサーバー付属のメール機能か、メール専用サービスを使います |
| ③DNS設定 | ドメインとメールサーバーを結び付ける設定(MXレコードなど)。ここが最大の関門です |
ドメインの決め方(車屋の場合)
- 短く、読み間違えられない文字列にする…電話口で伝えることが多いため、長い綴りやハイフン連発は避けます
- 会社名・屋号をローマ字にする…「〇〇自動車」なら
〇〇-motorsや〇〇autoなど - 末尾(TLD)を選ぶ…
.co.jpは日本で登記された法人のみ・1法人1つで、最も信用度が高いドメインです。個人事業なら.comや.jpが一般的です - 早い者勝ち…すでに他社が使っている文字列は取得できません。候補を3つほど用意しておくとスムーズです
「@より前」の決め方
用途で分けると運用が楽になります。info@(問い合わせ受付)、shaken@(車検の連絡)、keiri@(請求関係)、担当者名のアドレス、という具合です。ホームページの問い合わせフォームの通知先は、普段使うアドレスと分けるのが鉄則です。営業メールに埋もれて大事な相談を見落とすのを防げます。
会社のメールアドレスを作る4つの方法
方法1:レンタルサーバーを契約して作る
ホームページ用のレンタルサーバーには、たいていメールアドレスを作る機能が付いています。サーバー1契約で複数アドレスを作れることが多く、ホームページとメールをまとめて管理できるのが利点です。一方で、サーバーの管理画面での操作とDNS設定が必要で、初めての方には用語のハードルがあります。
方法2:メール専用のクラウドサービスを使う
ビジネス向けのメールサービスを契約し、自社ドメインを紐づける方法です。スマートフォンとの相性がよく、容量や検索性に優れます。ただし1ユーザーごとの月額課金が基本のため、アドレスを増やすほど費用が上がります。
方法3:ドメイン登録サービスの転送メール機能を使う
取得したドメイン宛のメールを、既存のフリーメールへ転送するだけの簡易な方法です。安価に始められますが、「受信は会社アドレス、送信はフリーメール」になりがちで、信用面の効果が半減します。送信も会社ドメインで行える設定になっているか必ず確認してください。
方法4:まとめて業者に代行してもらう
ドメイン取得・メールサーバー・DNS・メールソフト設定まで一括で任せる方法です。お客様がやることは「希望する@より前の文字を伝える」だけになります。ホームページも同時に作るなら、ドメインを共通にできるためこの方法が最も手間がかかりません。
費用の目安
費用は「ドメイン維持費(年額)」+「メールサーバー利用料(月額または年額)」+「初期設定費」で構成されます。ドメインは末尾の種類によって年額が変わり、.co.jp は他より高めです。メールサーバーはレンタルサーバー付属なら月額数百円〜、ビジネス向けクラウドは1ユーザー月額数百円〜千円台が一般的です。ここに設定作業を依頼する費用が加わります。
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つまずきやすいポイント
1. メールが届かない・迷惑メールに入る
なりすまし対策として、送信元を認証する仕組み(SPF・DKIM・DMARC)が広く使われています。これらが正しく設定されていないと、相手のメールサーバーに拒否されたり、迷惑メールフォルダに振り分けられたりします。設定を業者に任せる場合も、「送信ドメイン認証は設定済みか」を確認しておくと安心です。
2. 既存アドレスからの切り替えでメールを取りこぼす
新旧を一定期間併用し、旧アドレス宛のメールを新アドレスへ転送しておきます。取引先への案内は、署名欄に変更案内を数か月入れておくのが確実です。
3. スマートフォンで受信できない
スマホでの送受信設定(IMAP/POP・SMTPの各設定)は、作成時にまとめて依頼しておくと後が楽です。現場と事務所の両方で確認できる体制にしておきましょう。
4. ドメインの更新を忘れる
ドメインは契約更新をしないと失効し、ホームページもメールも同時に止まります。自動更新の設定と、支払い方法の有効期限に注意してください。
よくある質問
Q. ホームページを作らなくても、メールアドレスだけ作れますか?
A. 作れます。ただし同じドメインでホームページも用意したほうが、名刺・看板・メールの表記が揃い、信用面での効果は高くなります。
Q. 今のアドレス(フリーメール)はそのまま使えますか?
A. 併用できます。新しい会社アドレスへ届いたメールを、今お使いのアドレスへ転送する設定も可能です。
Q. アドレスは何個まで作れますか?
A. 契約する仕組みによって異なります。レンタルサーバー付属のメール機能なら複数作成できることが多く、クラウドサービスは1ユーザーごとの課金が一般的です。必要な数を先に洗い出しておくと選びやすくなります。
Q. .co.jp は個人事業主でも取れますか?
A. .co.jp は日本国内で登記された会社が対象で、1法人につき1つです。個人事業の場合は .com、.jp、.net などを選びます。
会社のメールアドレスの必要性そのものについては【解説】会社の専用メールアドレスは必要です!で詳しく説明しています。
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